雨の降っている日に、洗車機の列へ並ぼうとして、一度手が止まる。
周りに車がいない日ほど、「今わざわざ洗うのは変に見えないだろうか」と考えます。店員がこちらを見ている気がして、そのまま通り過ぎたことがある方もいると思います。
筆者は三級自動車整備士とキーパーコーティング技術2級の資格を持ち、ガソリンスタンドで洗車と洗車機の受付を担当しています。雨の日に入っていく車を、いつも横から見ている側です。
本記事では、その側の人間が実際に何を思っているかを書きます。
結論|恥ずかしくありません。ただ「珍しいな」とは思っています
先に3つお伝えします。雨の日に洗車へ来る方はいます。理由はだいたい「予定していたから」です。店の側は、珍しいとは思っても、それ以上のことは思っていません。
正直に書きます。雨の日に洗車機へ入る車を見ると、「珍しいな」とは思います。嘘をついても仕方がないので、そこは隠しません。
ただ、思うのはそこで終わりません。洗車機を通したあとは拭かずに帰る方がほとんどで、拭き上げをしなくていいのは楽そうだな、と思って見ています。 呆れているわけでも、変だと思っているわけでもありません。
受付から見た「雨の日の洗車機」
見ている側が思っているのは、「珍しい」と「楽そう」の2つだけです。
珍しいとは思います。ただ、そのあとに思うことがあります
雨の日に洗車機へ入る車は、晴れた日に比べれば少ないです。だから目に留まります。
留まったあとに何を思うかというと、拭き上げの話です。晴れた日に洗車機を出た車は、たいてい拭き上げのスペースへ移動して、そこで10分前後かけて水を取ります。 雨の日はそれをせずに、そのまま出ていきます。
こちらは毎日その工程を見ているので、省略できる日は素直に楽そうに見えます。濡れる前提の日に濡れているだけなので、こちらの感覚では何もおかしくありません。
気にしているのは、たぶん本人だけです。
来る理由は、たいてい「予定していたから」
雨の日に来られる方に理由を聞くと、返ってくるのはほぼ同じ答えです。「今日洗うつもりだったから」。
休みの日が決まっている方ほど、この形になります。その日を逃すと次は1週間後で、そのあいだに汚れは増えます。 天気で予定を動かすより、決めた日に済ませるほうが現実的だという判断です。
それ以外の理由は、こちらでは把握していません。「空いているから狙って来た」と言われた経験はないので、そういう方が多いのかどうかは分かりません。
雨だから洗ってはいけない、という決まりはありません。洗いたい日に洗ってください。
空いているかどうかは、地域によります
ここは断定できません。勤務している店では、雨の日は空きます。 待ち時間を避けたい方にとっては入りやすい日です。
ただ、これを全国の話にはできません。同じ県内の別の地区では、雨の日でも洗車に来る方がいると聞いています。 生活の仕方や駐車環境が違えば、洗う日の選び方も変わります。
自分の使う店がどちらなのかは、行ってみないと分かりません。気になるなら、一度雨の日に寄ってみてください。空いてる日に当たれば、それは運が良かった日です。
雨の日の洗車機で、実際に変わること
変わるのは2つです。乾燥がほぼ効かなくなることと、拭き上げの考え方です。
乾燥(ブロー)はあまり意味がありません
洗車機の最後にある風の工程は、雨の日には効きません。
理由は単純で、機械を出た直後にまた濡れるからです。乾かした水分の上に、すぐ雨が乗ります。工程として通るだけで、結果はほとんど残りません。
コースを選ぶときに乾燥の有無で悩む必要はありません。雨の日は、シンプルなコースを選んでください。
出たあとに水滴が残っていても、機械の不調ではありません。天気の側の話なので、そのまま帰ってください。
拭き上げは、駐車環境で決めます
拭くか拭かないかは、雨の日か晴れの日かでは決まりません。車をどこに置くかで決まります。
屋根が付いているだけの駐車場なら、屋外と同じ扱いで構いません。走って帰るあいだにも濡れるので、扉の内側や給油口の周りなど、細部の水抜きだけしてください。 全体を拭いても、家に着くころには元に戻ります。
車庫やガレージに入れる方は違います。車庫に入れたあとは濡れ直さないので、拭かなかった水滴がそのまま残ります。 車庫やガレージに入れる方は、拭き上げまでやってください。
雨の日の洗車そのものについては、雨の日の洗車は意味ない?という記事にまとめました。
雨の日でも、見送ったほうがいい場合
店の都合で断ることは、ほとんどありません。 台風などで店自体を開けられない日を除けば、基本的に営業しています。
見送る理由があるとすれば、車の側です。
コーティングを施工した直後は入れないでください。 メニューによって空ける期間が違い、フレッシュキーパー・ダイヤⅡキーパー・EXキーパーは3日ほど空けます。クリスタルキーパーは空けなくて構いません。分からないときは施工した店に確認してください。
なお、雨に濡れること自体は、施工から数時間で問題なくなります。濡れる話と洗う話は別の基準なので、混ぜないでください。詳しくはコーティングホールドのデメリットに書いています。
もう1つは汚れの量です。砂や泥をためたまま入れると、雨の日かどうかに関係なく傷が入りやすくなります。 先に水で流してから入れてください。
よくある質問
雨の日に洗車機へ入れると、変に思われませんか
思われません。珍しいとは思われますが、そこで止まります。
こちらが見ているのは車の状態と機械の動きで、天気ではありません。
雨の日は洗車機が空いていますか
勤務している店では空きます。ただ、地域によります。
同じ県内でも、雨の日に洗車へ来る方が多い地区はあります。確実に空くとは言えません。
雨がやんでからのほうがいいですか
雨上がりのほうが条件は良好です。水を含んだ汚れは、乾いた汚れよりゆるんでいます。
ただし、雨がやむのを待って予定が流れるくらいなら、雨が降っている日に洗ってください。
コーティングを施工した当日でも入れられますか
メニューによります。クリスタルキーパーなら問題ありません。
フレッシュキーパー・ダイヤⅡキーパー・EXキーパーは、洗車機も手洗いも3日ほど空けてください。
まとめ|気にしているのは、たぶん本人だけです
- 雨の日に洗車へ来る方はいます。 理由はだいたい「予定していたから」です
- 店の側は「珍しいな」とは思いますが、そのあとに思うのは「拭き上げをしなくていいのは楽そうだ」です
- 空くかどうかは地域によります。 勤務先では空きますが、全国の話にはできません
- 乾燥の工程は雨の日には効きません。 出た直後にまた濡れるためです
- 拭き上げは駐車環境で決めます。 屋根だけなら細部の水抜き、車庫なら拭き上げまで
- コーティング施工後だけは注意してください。 クリスタルキーパーは問題なし、それ以外は3日
洗車機は、洗いたい日に使う機械です。天気で使う資格が決まるものではありません。

