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雨の日の洗車は意味ない? 答えは3つに割れます|「雨で汚れが落ちる」だけは期待しないでください

雨に濡れた濃紺の車のボディに大粒の水滴が付いているクローズアップ写真 洗車
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洗った次の日に降られると、やらなければよかったと感じます。

雨の日に洗車へ来られるお客様もいます。理由を伺うと、たいてい「今日やる予定だったから」です。

「意味ない?」という問いには、そのままでは答えられません。何を期待したかで、答えが3つに割れるためです。

筆者は三級自動車整備士とキーパーコーティング技術2級の資格を持ち、ガソリンスタンドで洗車とコーティングを担当しています。雨の日も洗車の受付に立っています。

結論|答えは3つに割れます

期待した内容 答え
雨が汚れを落としてくれる(洗車の代わりになる) 期待しないでください。 雨の降り方しだいで、逆に汚れます
どうせ雨で濡れるから、洗うだけ無駄 洗う意味はあります。 目的が見た目ではありません
雨の日に洗うのは無駄では 意味はあります。 拭き上げの扱いだけ変えます

順番に書きます。

「雨で汚れが落ちる」は、雨の降り方で変わります

いちばん多い誤解から先に片付けます。

雨に当たれば汚れが流れる、という期待です。現場では、こう説明しています。

雨の降り方で変わります。

強い雨と弱い雨で、結果が逆になります

雨の降り方 結果
降水量が多く、強い雨 結構落ちることが多い
量が少なく、弱い雨 むしろ汚れが付く

弱い雨は、空気中のちりを巻き込んで落ちてきます。流し切るだけの量がないため、汚れを乗せたまま乾きます。

洗車の代わりになるかどうかは、天気予報の降水量しだいです。狙って当てられるものではありません。

時間が空いた汚れは、強い雨でも落ちません

もう1つ条件があります。汚れが乗ってからの時間です。

汚れが付いてすぐなら、強い雨である程度流れます。時間が空いて焼き付いた汚れは、簡単には落ちません。

雨を待つほど、落ちにくい状態に近づきます。

乾いたあとに残るもの

雨が上がってボディが乾くと、2つ残ります。

1つ目は水じみです。 雨水に含まれるミネラル分が、乾いたあとに白く残ります。放置すると落ちにくくなります。対処は車の水垢・水じみの落とし方にまとめています。

2つ目は雨筋です。 屋根やモールの下に付いた汚れが、雨で縦に引き延ばされて黒い筋を作ります。付いて間もない雨筋はシャンプー洗車である程度落ちます。放置して固着した雨筋は、簡単には落ちません。

雨筋が出るのは、洗い残した汚れがある証拠です。雨そのものが汚しているわけではありません。

雨に任せて、手遅れになるもの

落ちなくなる例を1つ挙げます。花粉です。

雨に濡れた花粉は、塗装に張り付きます。 付いてすぐに洗う分には落ちます。雨で張り付いたあとは、こすっても取れません。

熱湯をかけて根気よく取るか、夏場に太陽光でボディが熱くなって自然にはがれるのを待つか、方法が限られます。無理にこすると塗装を傷めるため、店に相談するか、夏まで待つほうが無難です。

「雨で流れるだろう」と待った結果、選択肢がなくなります。

コーティングしている車には、例外があります

フレッシュキーパーとダイヤモンドキーパーは、自浄効果を掲げています。

施工車のお客様への説明はこうです。ある程度は落ちます。 汚れが付いてから時間がたたないうちに雨が降れば、固着する前の汚れは流れていきます。

条件は未施工車と同じです。時間が空いて焼き付いた汚れは簡単に落ちません。雨の降り方でも変わります。

「コーティングしたから洗わなくていい」ではありません。 落ちやすくなるだけです。

雨のあとに「はじかなくなった」と感じたら

雨の翌日に、水のはじきが落ちたと感じることがあります。

多くは被膜が切れたのではなく、表面に汚れが乗った状態です。汚れが被膜の上に膜を作ると、水が玉になりません。

この状態は、シャンプー洗車だけでは戻らないことのほうが多いです。 現場ではミネラルオフという表面ケアをおすすめしています。切り分け方はコーティングの効果がないと感じたときにまとめています。

雨が降る前に洗うのは、意味があります

明日は雨だから今日は洗わない、という判断があります。もったいない考え方です。

洗う目的が、見た目だけではないためです。

汚れを乗せたまま雨に当てると、雨が汚れを引き延ばします。 雨筋になるのは、落としていない汚れがあるからです。ボディに汚れがなければ、雨に濡れても乾いたあとの状態は変わりません。

雨の前に落としておくと、雨のあとに残るものが減ります。

「雨の前は汚れがふやけていて落としやすい」と書かれた記事を見かけます。雨が降る前なら、汚れはふやけていません。 雨の日の話と混ざった説明です。

ふやけて落としやすくなるのは、雨に当たったあとです。順番が逆になっています。

雨の前に洗うと、雨のあとが楽になります

汚れを落としてから雨に当たった車は、乾いたあとに水じみが残る程度で済みます。

汚れを乗せたまま雨に当てた車は、水じみに加えて雨筋が出ます。落とす手間が2つに増えます。

雨の前の洗車は、雨のあとの作業を減らすための先回りです。 見た目が保たれるかどうかだけで判断すると、意味がないという結論しか出てきません。

雨の日に洗うのも、意味があります

雨の日そのものは、洗車に向かない日ではありません。

  • 直射日光がない。 洗剤や水が乾く前に流せます。晴れた日の炎天下より条件は良好です
  • 空気中のちりが少ない。 洗い終わった直後にほこりが乗りにくくなります
  • 洗車機が空くことがあります。 地域によりますが、勤務している店では雨の日は空きます

洗車機を使う場合の注意点は洗車機で傷つく?にまとめています。

雨上がりは、汚れがゆるんでいます

雨の日と雨上がりで比べるなら、雨上がりのほうが条件は良好です。

水を含んだ汚れは、乾いた汚れよりゆるんでいます。泥はねや鳥のフンは、乾き切った状態より落としやすくなります。

硬い粒を引きずらずに済む分、傷が入りにくい状態でもあります。 乾いて固まる前に流してください。

気をつける点は足元だけです

濡れた場所での作業です。洗車場の床は滑りやすくなっています。

手洗いする場合、雨の当たらない洗車場でなければ、作業中も濡れ続けます。時間をかけたくない日は洗車機のほうが現実的です。

拭き上げだけ、晴れの日と変えます

雨の日の洗車で、いちばん割れているのが拭き上げです。「5分でいいので拭き取るべき」と書く記事と、「拭いてもまた濡れるので意味がない」と書く記事が、どちらも上位にあります。

駐車環境で切り分けてください。

駐車環境 拭き上げ
屋外・屋根が付いているだけ 重要度は低い。 細部の水抜き程度でよい
ガレージなどの車庫 拭き上げまで行う

屋根が付いているだけの駐車場は、屋外と同じ扱いで構いません。拭いても、走って帰るあいだに濡れます。

車庫に入れる場合は違います。濡れ直さないため、残った水滴がそのまま乾きます。乾いた跡が水じみです。晴れの日と同じように拭いてください。

判断の基準は、屋根の有無ではありません。車を止めたあと、雨がボディに当たるかどうかです。 横から吹き込む場所なら、屋根が付いていても屋外と同じ扱いで構いません。

屋外でも、水を抜いておく場所はあります

拭き上げを省く場合も、水がたまる場所だけは抜いておいてください。

  • ドアの縁
  • 給油口
  • ミラーの付け根

ドアの縁の水は、次に乗るときに座席や足元へ垂れます。水じみとは別の理由で、抜いておく価値があります。

拭き上げの道具と手順は洗車の拭き上げに使うタオルにまとめています。

雨のあとは、いつ洗うか

理想は、乾いて固着する前です。

毎回シャンプー洗車をする必要はありません。水洗いと拭き上げだけでも効果があります。頻度そのものの決め方は洗車の頻度はどのくらいが適切?にまとめています。

雨のあとに時間が取れないなら、次に洗える日まで置いて構いません。水じみは残りますが、落とせる範囲です。

待ってはいけないのは、花粉と鳥のフンです。 日数に関係なく落としてください。

よくある質問

洗車したのに雨が降りました。もう1回洗いますか

洗い直す必要はありません。

汚れを落としたあとの車に降った雨は、乾いても水じみが残る程度です。次の洗車のタイミングまで待って構いません。

雨の日にコーティングを施工できますか

屋内のブースやピットなど、雨を遮断できる場所であれば施工できます。

吹きっさらしの環境では行いません。施工中に雨が当たると仕上がりに影響するためです。雨の日に予約を入れる場合は、施工場所が屋内かどうかを店に確認してください。

雨の翌日は洗車しないほうがいいですか

そのようなことはありません。むしろ、乾いて固着する前に流せる良いタイミングです。

梅雨の時期は、洗車の頻度を上げたほうがいいですか

上げなくて構いません。雨に当たる回数が増えても、汚れが増えるわけではありません。

注意したいのは、花粉や黄砂の時期と重なる場合です。雨で張り付くと落ちにくくなるため、そちらの汚れが乗っているときは早めに流してください。

雨で洗える日が減る時期でもあります。間隔を守ることより、洗える日を逃さないほうを優先してください。

雨の日は洗車機と手洗い、どちらがいいですか

どちらでも構いません。

手洗いの場合、屋根のない洗車場では作業中も濡れ続けます。時間をかけたくない日は洗車機が現実的です。

まとめ|期待する内容で、答えが変わります

  • 雨で汚れが落ちるかは、雨の降り方で変わります。 強い雨は結構落ちます。弱い雨はむしろ汚れが付きます
  • 時間が空いて焼き付いた汚れは、強い雨でも簡単には落ちません
  • 乾いたあとに残るのは水じみと雨筋。雨に張り付いた花粉は取れなくなります
  • コーティング車は落ちやすくなるだけで、洗わなくていいわけではありません
  • 雨の前に洗うのは意味があります。 汚れを乗せたまま雨に当てると引き延ばされます
  • 雨の日に洗うのも意味があります。 直射日光がなく、洗車機が空くこともあります
  • 拭き上げは駐車環境で決めます。屋根が付いているだけなら細部の水抜きだけ、車庫なら拭き上げまで

雨は洗車の代わりになりません。落ちる日があるだけです。

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