PR

車に付いた鳥のフンの対処法|こすらず「ふやかして取る」が正解です

洗車
当サイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

車に鳥のフンが付いているのを見つけると、気分が下がります。実は気分だけの問題ではありません。鳥のフンは、塗装にとって危険度の高い汚れです。

筆者は三級自動車整備士とキーパーコーティング技術2級の資格を持ち、ガソリンスタンドで洗車とコーティングを日常業務として担当しています。本記事では、現場でやっている鳥のフンの落とし方を解説します。

結論はシンプルです。こすらず、ふやかして取る。見つけたその日のうちに落とす。順番に説明します。

結論|鳥のフンは「見つけたその日」に落とす汚れです

洗車のタイミングは「前回から何日たったか」で考えがちです。鳥のフンは例外です。日数に関係なく、見つけたら落としてください。

洗車全体の頻度の考え方は、洗車の適切な頻度の記事にまとめています。

急ぐ理由は2つあります。

酸性の成分が塗装を侵します

鳥のフンには酸性の成分が含まれています。付いたまま時間がたつと塗装の表面を侵し、洗車では落ちないシミや跡に変わります。

気温の高い時期は進行が速くなります。熱を持つボンネットや屋根に付いたフンは、特に条件が悪いです。

乾くと固着して、簡単には取れなくなります

付いた直後のフンは水で流せます。乾くと話が変わります。

ボディに張り付くように固まり、濡らしたクロスを当てたくらいでは取れません。「今度の洗車のときでいいか」と置いておくほど、落とす手間と塗装のダメージが増えます。直後に落とせば、かかる時間は1分です。

先に確認|やってはいけないNG対処3つ

落とし方の前に、やりがちなNGを3つ挙げます。どれも被害を広げる対処です。

乾いたフンをそのままこすり取る

ティッシュや爪でガリガリ剥がすのはやめてください。

鳥のフンには、砂のような硬い粒が混ざっている場合があります。乾いた状態でこすると、硬い粒を塗装に押し付けて引きずる形になり、フンは取れても傷が残ります。

ワイパーとウォッシャー液で流す

フロントガラスに付いたときにやりがちな対処です。

フンがガラス全面に広がり、ワイパーゴムも傷めます。運転中なら視界も悪くなり危険です。信号待ちで気になっても、ワイパーは我慢してください。

濡らしたクロスを当てるだけで取ろうとする

惜しいNGです。固まったフンは、濡れたクロスで軽く拭いたくらいでは取れません。

取れないからと力を入れれば、こすり取るのと同じ理屈で傷になります。正解は「ふやかしてから取る」です。手順を説明します。

鳥のフンの落とし方|固まる前と後で変わります

分類は2つで十分です。柔らかいうちなら水で流す。固まっていたら、ふやかして取る。

付いた直後|水で流します

柔らかいうちのフンは水に溶けやすく、水をかけるだけでほとんど落ちます。

  1. 水をたっぷりかけて流す
  2. 残った分は、水に濡らして絞ったクロスで包むように取る
  3. クロスの面を替えて、もう一度軽く拭く

ポイントは「包むように」です。上から軽く押さえて、フンをクロス側に移すイメージで取ります。ボディの上を引きずり回さないでください。

乾いて固まった後|ふやかして取ります

固まったフンは、水分を戻してから取ります。

  1. 水をかけて数分置き、表面を柔らかくする
  2. 虫取りクリーナーをかけて、フンをふやかす
  3. 浮いてきたら、水に濡らして絞ったクロスで包むように取る
  4. 最後に水で流して、クリーナー分を残さない

筆者の店では、鳥のフンや虫の死骸に虫取りクリーナー(キーパーの「コーティング専門店の虫とりクリーナー」)を使っています。溶剤の力でふやかして取るための専用品です。濡れたクロスだけで粘るより確実に落とせて、傷のリスクも減らせます。

ふやかす待ち時間は、ホイールや下回りを洗う時間に充てると無駄がありません。現場でも同じ回し方です。拭き取りに使うクロスは、ボディならボディ用を使ってください。

一度で取り切れないときは、同じ手順を繰り返してください。回数を重ねるほうが、力を入れるより安全です。

虫の死骸の落とし方も理屈は同じです。詳しくは別記事で解説する予定です。

外出先での応急処置

出先で気づいて、水もクリーナーもない場面もあります。

応急処置は、手持ちの水をかけて、ウェットシートで軽く包み取る程度にとどめてください。こすらず、無理に取り切ろうとしないことが大事です。残った分は帰ってから「ふやかして取る」の手順で対処します。

落とした後にシミ・跡が残ったら

鳥のフンがべったり付いた車を洗ったときの話です。フンはきれいに落ちたのに、すすぎの高圧水をかけると、フンがあった部分だけ水はじきが悪くなっていました。フン自体が落ちても、表面に跡が残る場合があります。

残った跡は、深さで対処が分かれます。

表面のシミ|クリーナーで落とせる場合があります

塗装の表面にとどまったシミは、コーティング表面用のクリーナー(キーパーの「ミネラルオフ」等)で落とせる場合があります。

水に濡らして固く絞ったクロスにクリーナーを付け、シミの部分を拭き取ります。程度にもよりますが、表面にとどまったシミなら落とせます。

フンがあった部分の水はじきの悪さも、同じ表面ケアの対象です。

塗装の内部まで進んだ跡|削るか埋めるかの2択です

クリーナーで変化がないシミは、塗装の内部まで進んでいます。対処は削る(研磨)か、埋める(下地処理)かの2択です。

どちらも専門店の作業になり、跡が完全に消えるとは限りません。水じみと同じ整理です。詳しくは車の水垢の落とし方の記事で解説しています。

塗装の陥没やひび割れまで進むと、板金塗装の領域です。進行する前に落とすことが、いちばん安い対処です。

被害を減らす予防と習慣

鳥のフンを完全に防ぐ方法はありません。現実的にできることを3つに絞ります。

電線の下・木の下を避けて駐車する

鳥は電線や枝にとまり、真下に落とします。

駐車位置を少し変えるだけで、被害の頻度は変わります。出先の駐車場でも、頭上を一度見てから停める習慣がおすすめです。

給油のついでに1分チェックする

被害の大きさを決めるのは「付いてから落とすまでの時間」です。気づく仕組みを作ってください。

おすすめは、給油のたびにボディを一周見ることです。1分で終わります。鳥のフンを見つけたら、次の洗車日を待たずに落とします。

コーティングで「時間を稼ぐ」

コーティングをかけていると、フンが塗装に直接触れにくくなり、固着しても落としやすくなります。フレッシュキーパーやダイヤモンドキーパー(ダイヤⅡ)のように、雨で汚れが流れやすくなる自浄効果を謳うメニューもあります。

誤解しないでほしいのは、放置してよくなるわけではない点です。長時間放置すれば、被膜の上からでもダメージは進みます。効果はあくまで「時間稼ぎ」です。

コーティングの効果そのものは、キーパーコーティングの効果の記事で解説しています。

よくある質問

洗車機に入れれば落ちますか?

フン自体は、洗車機でもそれなりに落ちます。フンがあった場所だけ水はじきが悪くなっている場合があります。

洗車機から出たら、フンのあった場所を確認してください。水はじきの悪さが残っていたら、表面のシミと同じくクリーナーでの表面ケアが対処です。

洗車機と傷の関係は、洗車機の傷の記事にまとめています。

お湯や熱湯をかけてもいいですか?

ぬるま湯でふやかす方法自体は、ありです。筆者の店では使っていません。水と虫取りクリーナーで十分落とせるためです。

お湯を用意する手間を考えると、クリーナーを1本備えておくほうが手軽で確実です。

コーティングしていれば放置しても大丈夫ですか?

大丈夫ではありません。被膜が時間を稼いでくれるだけで、放置すればコーティングの上からでもシミは進みます。

「落とすのが楽になる」と考えてください。見つけたら落とす原則は、コーティング車でも同じです。

フロントガラスに付いたときは?

ワイパーは動かさないでください。水をかけて、濡らしたクロスで包むように取ります。

ガラスは塗装より丈夫ですが、フンに混ざった硬い粒で傷が付く理屈は同じです。こすらず、ふやかして取ってください。

取った後は、ボディ用のクロスで拭いてから、ガラス用の乾いたタオルで拭き上げると水じみが残りません。

まとめ|「見つけたら落とす」だけで被害はほぼ防げます

  • 鳥のフンは日数に関係なく、見つけたその日に落とす
  • 柔らかいうちは水で流す。固まったら虫取りクリーナーでふやかして取る
  • 乾いたままこすらない。ワイパーで流さない
  • 残ったシミは、表面ならクリーナー。内部まで進んだら削るか埋めるかの2択
  • 予防は駐車場所と給油ついでの1分チェック。コーティングは時間稼ぎ

鳥に狙われる運は防げなくても、被害は防げます。見つけたら、1分だけ時間を取ってください。

フンを取った後の洗車の基本は、手洗い洗車の記事にまとめています。

タイトルとURLをコピーしました