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夜の洗車のデメリットは3つだけ|「やめたほうがいい」と言われても夜しか時間がない人へ

夜のセルフ洗車場で照明に照らされた濃紺の車と濡れた路面 洗車
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日中に時間が取れず、洗うなら夜しかない。そのような人は珍しくありません。

調べると「夜の洗車はおすすめしない」と出てきます。読んだあとに残るのは、洗わないという選択だけです。

夜に洗うか、洗わないか。 比べる相手が昼ではないなら、答えは変わります。

結論から書きます。夜の洗車は問題ありません。条件が1つあります。拭き上げをしっかりやってください。

筆者は三級自動車整備士とキーパーコーティング技術2級の資格を持ち、ガソリンスタンドで洗車とコーティングを担当しています。夜に洗車へ来られるお客様の対応もしています。

結論|デメリットは3つ。2つは対処できます

デメリット 対処
暗くて洗い残す・拭き残す 対処できます。 明るい場所を選ぶ
水滴を残すと水じみになる 対処できます。 拭き上げを省かない
冬の夜は気温が下がる 対処できません。 冬だけ夜を避ける

3つのうち2つは、場所と手順で潰せます。残る1つは季節の問題です。

頻度そのものの決め方は洗車の頻度はどのくらいが適切?にまとめています。

「おすすめしない」と書かれる理由

夜の洗車を扱う記事の多くが、おすすめしないという立場を取ります。

理由は間違っていません。昼と比べれば、暗い分だけ条件は悪くなります。

比較の相手が違います。

日中に時間が取れる人なら、昼に洗えば済みます。記事を読んでいるのは、たいてい取れない人です。夜を選ばないなら、次に洗うのは来週か再来週か、決まっていません。

汚れは待ってくれません。落とさずに置いた汚れは、落とすための手間と費用を育てます。

  • 雨のあとの水滴は、乾くと水じみになります。付いてすぐなら簡単に落ちます
  • 屋根やモールの下の汚れは、雨で縦に伸びて黒い雨筋を作ります
  • 雨に濡れた花粉は塗装に張り付き、こすっても取れなくなります

どれも、早く洗っていれば起きません。1週間待つあいだに、落とせたはずの汚れが落とせないものへ変わります。

洗わない選択のほうが、車には厳しく働きます。

夜に洗って拭き上げまでやり切るほうが、条件の良い日を待って洗わないより確実です。

デメリット1|暗くて洗い残す、拭き残す

いちばん現実的なデメリットです。

暗いと汚れの残りが見えません。水滴も見えません。洗ったつもり、拭いたつもりで終わります。

現場では「明るいところで洗ってください」と案内しています

やめてくださいとは言いません。場所を変えてくださいと伝えています。

季節や時間帯によっては、暗くて見づらいことが多くなります。見えないまま作業する状態が問題で、夜そのものが問題ではありません。

  • 照明のある洗車場を選ぶ
  • 自宅で洗うなら、投光器やランタンを1つ足す
  • 手元だけでなく、ボディの面に光が当たる位置に置く

光源を車の正面ではなく、斜め横から当てると、水滴と汚れの残りが影で分かります。

見て判断せず、順番で担保します

暗い場所では、目視だけに頼らない進め方が有効です。

洗う順番と拭く順番を固定してください。どこを洗ったか覚えていなくても、順番どおりに進めれば抜けが出ません。

順番そのものは、夜でも昼でも変わりません。ホイールとタイヤを最初に洗い、水かけとすすぎは上から下へ。泡で洗う工程だけは、乾きやすい側面から始めて上面へ回します。 ホイールの拭き上げは一番最後です。

夜に効いてくるのは、導線を固定することです。右のフロントフェンダーから後方へ一周する、と決めておけば、暗くてもどこまで洗ったか迷いません。行ったり来たりすると、洗った面と洗っていない面が分からなくなります。

順番は洗車の順番に、手順そのものは手洗い洗車のやり方にまとめています。

翌朝、明るいところで一度だけ見直します

夜に完結させようとしなくて構いません。

翌朝、明るい場所で一度見てください。洗い残しや拭き残しがあれば、その場で拭けば済みます。水じみは、付いてすぐなら簡単に落ちます。

デメリット2|水滴を残すと水じみになる

夜の洗車で、いちばん意見が割れている論点です。

「夜は気温が下がって乾きにくいのでシミになりにくい」と書く記事があります。「夜露で濡れて跡が残る」と書く記事もあります。

どちらも正しいです。

分かれ目は拭き上げです

日差しがない分、洗剤や水が乾いて焼き付く心配は減ります。ここは夜の利点です。

残した水滴は、そのまま乾いて水じみになります。 乾くのが遅いだけで、乾かないわけではありません。

利点になるか欠点になるかは、拭き上げをやったかどうかで決まります。夜の洗車に条件が1つだけ付くのは、そのためです。

拭き上げの道具と手順は洗車の拭き上げに使うタオルに、水じみができたあとの対処は車の水垢・水じみの落とし方にまとめています。

夜露で濡れるなら、拭く意味はあるのか

明け方に夜露が付きます。拭いても無駄ではないかという疑問が出ます。

拭けるなら拭いてください。

夜露は薄く付いて乾きます。拭き残した水滴が乾いた跡とは、残り方が違うものです。拭いた車と拭かない車では、朝の状態に差が出ます。

雨の日は事情が異なります。走って帰るあいだにも濡れるため、屋外保管なら拭き上げの重要度は下がります。詳しくは雨の日の洗車は意味ない?という記事にまとめました。

夜に拭き残しやすい場所

明るい場所でも見落としが出るところは、暗ければなおさら残ります。

  • ドアミラーの裏と付け根
  • ドアの縁とトランクの縁
  • 給油口の蓋の裏
  • モールやガーニッシュの際
  • ドアハンドルのくぼみ

ホイールの拭き上げは、季節や時間帯を問わず一番最後に回してください。 放置すると水じみが残ります。

窓ガラスは2段階です。すすぎ直後は水が多く、乾いたタオルでは吸い切れません。ボディ用のマイクロファイバーで先に水を取り、そのあと乾いた綿のタオルで仕上げます。

デメリット3|冬の夜だけは避けてください

対処できないのが、冬です。

気温が下がると、拭き上げが追いつきません。水が乾く前に冷えていきます。凍る条件に近づくため、洗車そのものが傷のリスクになります。

冬は昼前から午後の、気温が上がった時間帯を選んでください。冬の洗車については冬の洗車頻度は「雪が降るかどうか」で別の話ですという記事にまとめました。

夏の夜は、昼より条件が良好です

冬とは逆になります。

真夏の日中は、洗車の条件として最悪です。洗剤も水も、流す前に乾きます。乾いたあとに残るのが水じみで、直射日光の下ではさらに焼き付きます。

夏の夜は、直射日光がありません。 乾く前に流し切れる時間の余裕が生まれます。雨の日に洗車が向く理由と同じ理屈です。

熱中症を避けられる実利もあります。夏の炎天下で1時間かける作業は、体のほうが持ちません。

「夜は良くない」と一律には言えません。夏の夜は積極的に選んで構いません。

夜に洗うときの注意点

音と水に気をつけます

集合住宅や住宅密集地では、時間帯そのものが問題になります。

高圧洗浄機の音、水が流れる音、跳ねた水の行き先。深い時間は避けてください。セルフの洗車場を使うほうが、気を使わずに済みます。

虫は、気にするほどではありません

夏の夜は、照明に虫が寄ってきます。

作業の支障になるほどかというと、そこまで気になったことはありません。デメリットとして挙げている記事もありますが、優先して心配する項目ではないと考えています。

店に頼む手もあります

自分で洗う時間も取れない場合、店に持ち込む方法があります。

洗車の受付は、閉店時間までではありません。 閉店業務があるため、多くの店が閉店の2〜3時間前で受付を締め切ります。

勤務先では19時ごろに来られる方が多い印象です。締め切りの時刻は店によって違うため、行く前に確認してください。

よくある質問

夜に洗って、朝まで濡れたままでも大丈夫ですか

拭ける範囲は拭いてください。

朝まで置くと、残った水滴が乾いて水じみになります。翌朝に見直せるなら、そこで拭き取れば間に合います。

夜の洗車機は使えますか

使えます。洗車機のあとの拭き上げだけ、明るい場所でやってください。

洗車機そのものの注意点は洗車機で傷つく?にまとめています。

夜しか時間がなく、月1回も洗えません

洗える日に洗ってください。

間隔を守ることより、続くことのほうが結果につながります。水洗いと拭き上げだけでも効果があります。毎回シャンプー洗車をやり切る必要はありません。

暗いと洗車傷が入りやすくなりますか

暗さそのものが傷の原因ではありません。

原因は、落ちていない汚れをこすることです。暗いと汚れが残っているかどうかが見えないため、結果として傷につながります。水をしっかりかけて汚れを浮かせてから洗う手順を守れば、夜でも変わりません。

コーティングしている車も、気をつけることは同じですか

同じです。むしろ拭き上げの重要度は変わりません。

被膜には汚れを落ちやすくする働きがありますが、残った水滴が乾けば水じみは付きます。コーティングしたから拭かなくていい、とはなりません。

はじきが落ちたと感じたときの切り分けはコーティングの効果がないと感じたときにまとめています。

夜露が付くなら、夜より早朝のほうがいいですか

早朝は気温が低く、冬は凍結の条件に入ります。

夏であれば早朝も選べます。時間が取れるほうを選んで構いません。

まとめ|条件は1つだけです

  • 夜の洗車は問題ありません。条件は拭き上げをしっかりやることの1つだけ
  • デメリットは3つ。暗さと水じみは対処できます
  • 現場の案内は「やめておけ」ではなく、「明るいところで洗ってください」
  • 暗い場所では、目視に頼らず洗う順番と拭く順番を固定します
  • 夜に完結させなくて構いません。翌朝、明るいところで一度見直します
  • 「夜は乾きにくい」は利点にも欠点にもなります。分かれ目は拭き上げ
  • 冬の夜だけは避けてください。 夏の夜は、昼より条件が良好です

夜しか時間がないなら、夜に洗ってください。洗わないでいるより確実です。

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